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日立製作所は、IBMの拡張アーキテクチャーに関する技術資料提供のおとり操作にはめられた。 富士通・日立・IBM事件である。
事件以来、日立、富士通は互換機ビジネスに強いフラストレーションを感じるようになった。 互換機ビジネスから転進するリーダーシップはとられていないが、互換機の新型機というのは、つくる側にとって割の合わないものになった。
一九九三年七月には、富士通は、六○○○人の従業員の削減とともに、IBMへのライセンス料の支払を中止する方針を決定した。 九二一年度以降、業績不振が続くことが必至となり、事業の再編を迫られるようになった。
今後とも、いままで入手した技術情報は使用し続けることはできるが、ダウンサイジングした新アーキテクチャーや新しいバージョンアップなどには対応しない方針である。 IBM互換機ビジネスは、一九九三年七月で事実上終篇することになった。
ダウンサイジングしたIBMの新アーキテクチャーは、かなり魅力的なものになるかもしれない。 設計思想だけをオープンにする努力をすれば、独自開発で似たものがつくれるかもしれない。

前途には、パソコン・アプリケーションは、メインフレームでもパソコンのアプリケーションをまま実行でることを指す。 インタフェースをいかに押さえるか、という問題が残っている。
次世代メインフレームでは、パソコンアプリケーションのインターオペラビリティが鍵になる。 富士通は九七年半ばに、マイクロプロセッサ(MPU)を最大一二八個搭載する大規模並列機をリリースすることを発表した。
MPUにはCMOSを使い、まず九四年末までにMPUを三二個接続する並列機をリリースする予定である。 ところが、九四年五月に富士通はサン・マイクロシステムズ社と提携することを発表した。
富士通の次世代大型機は次世代SPARCをベースとした大規模並列データベース一方、日立はヒューレット・パッカード(HP)社と提携し、S/390チップFベースサーバーをリリースすることになった。 日立のVOSだけでなく、MVS/E機がパワーPC、HPPAインテル、UltraSPARC、R4000の四陣営に分かれて、CMOS、MPU化した大型機CPUとRISCチップで、過去との互換性を保った大規模並列化したデータベースサーバーに進化して幕を閉じることになることを予見し得ただろう。
次世代計算機は、ノイマン型大規模並列(マッシブパラレル)計算機、神経回路の動作原理をシミュレートして計算するニューロコンピュータ、遺伝淘汰・突然変異のアルゴリズムにより問題解決を遺伝子アルゴリズム型計算機の三つに大別できるだろうなかでも市場の鍵を握るのは、ノイマン型MIMD(多重命令・多重データストリーム)大規模並列計算機である。 ノイマン型大規模並列計算機は、インテル社のペンティアムやIBMのマイクロプロセッサ化したシステム370MPUのように、大量生産によりコストダウンされた計算ユニットを組み合わせて、スケーラブルな性能レンジを得られることが特徴である。
入出力も、接続する計算ユニットを分散することにより、いくらでも高い性能レンジを得ることができる。 相当な性能を実現しても、価格はさして高くはならない。
演算ユニットを互換性のある上位ユニットに変更し、数を増やすことにより、ユーザーレベルでアップグレードがれる点も特徴でしたメインフレームの基本設計とOSの中核部分を、ウィンドウズNT仕様にしてマイクロソフトに委ねてしまうのも一つの手かもしれない。 ウィンドウズNTは、大型機の基本OSとして使用しても悪くない。
されている制吾叩には、nCクスのエクゼンプラー、タンデム・ヒマラヤ、IBM新アーキテクチャー、DEあるが、最終的に市場を席巻するのは高コストなマシンではなく、PCを無数の互換機メーカーによるビデオサーバーある。 次世代計算機が具体化してきた背景には、従来プロセスの半導体素子の周波数限界に最近の製品が近づいてきたことがある。
従来の大型計算機は、結局のところ、ほとんどトランザクション処理(入出庫、売り上げ、入出金などの、商取引にともなうファイル処理)に使われているだけである。 そうした処理では、データこそ一カ所に一元管理されていたほうがなにかと便利だが、どう考えても、高速なECLを使って、一Gヘルツのクロックで応対するほどの処理速度を要求される仕事とは思えない。
むしろ、CPUが一台や二台だったいままでのほうがおかしかった。 自らすすんでナローパスを設けて苦しんでいた。
商品ごととか、口座のある支店ごとに応対するプロセッサを割り当てておけば、同時に処理しても競合の問題は生じない。 並列処理しても競合の生じない仕事の単位は相当小さくできたはずなのに、いままでは大きな単位ごとでしか同時処理していなかった。

ちょっとした、まちがったアプリオリが、社会的非効率をもたらしていることは多い。 次世代大型計算機として最有力なノイマン型大規模並列計算機の構成は、最終的には次のスタイルに落ち着くだろう。
アーキテクチャーは100Mバイト/秒の内部データ転送レートを基本に構築される。 100Mバイト/秒以上のコンポーネントは、現在の技術水準では格段に高価になるからである。
高価なコンポーネントを使用せず、グラニュラリテイを確保して、大規模並列構成とDSPの多用により、トータルでは同コストでいまの大型機の1万倍以上のスループットを実現することになる。 相互接続されるスタイルである。
たしかに一二八ビットとか二五六ビットに増やすことで実現できるが、スロットを多数設け、それぞれの集合プロセッサ装置同士の通信を考えると効率的でない。 基本コンポーネントとバスマルチプレクサは、たとえば会社の工場のそれぞれの棟ごとに配置される。
ホストコンピュータは、バスマルチプレクサを,ともなったATM交換機‐と同一のコンポーネントになり、局間通信用のB‐ISDNのバックボーン(幹線)が使用される。 ATM交換機用の高速フレームリレー用LSIが構内通信に使用されることになる。
BIISDNの通常の末端速度一五○Mビット/秒のスループットは、次世代大型計算機のバックプレーン(裏面接続)転送レートには不足だが、SDHで規定されるATM交換機同士のインタフェースの基本データ転送レート(六○○Mビット/秒×N本)は、次世代大型計算機のバックプレーンバス同士を接続するデータ転送レートとして適当な値でつくられている。 バックプレーン同士の相互接続には、最終的にATM交換機同士のインタフェースが用いられるようになる。
N個のコンポーネント同士を組み合わせた相互接続は、規模が大きくなれば、バス接続を用いた場合よりもATM交換機のほうが、最終的にはローコストで、大きなトラフィックを小さなオーバーヘッドでサポートできる。 相互接続されたPCIバスには、それぞれ数枚のCPUボードが装着される。

それぞれのCPUボードには、十分なローカルメモリが装着され、ローカルメモリのなかにたいていの作業領域やプログラム領域が確保されるので、バスにはそれほど大きなトラフィックは生じない。 構成なので、それぞれのCPUには、それほどたくさんのタスクは割り振られない。

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